心身の状態や症状に応じて処方される薬物療法

薬物療法の適応って?

心療内科では、カウンセリングや行動療法など、さまざまな治療方法がとられますが、薬物療法も大切なものの一つです。では実際、どんな状態や症状にある人が、薬物療法の適応となるのでしょうか。
例えば、内科や外科などを受診する場合と違って、心療内科を受診する患者は、分かりやすい受診の基準があるわけではなく、その症状があいまいということも多いでしょう。気分の落ち込み、不安感、うつ状態などの精神的な症状のほか、不眠や頭痛、動悸、食欲不振、下痢などの身体的な症状も、心療内科の患者が抱えやすい症状です。検査等では異常がみられず、明らかな内臓疾患が原因でない場合は、身体的症状が心理的な原因にあると考えて、薬物療法の適応となることが多いです。

心療内科で処方される薬はどんなもの?

患者のさまざまな症状に対して、よく処方される薬として、抗うつ薬や抗不安薬、抗てんかん薬や睡眠薬などがあります。抗うつ薬は、うつ病、抑うつ状態の治療薬として使われています。いくつかタイプがあり、脳内の神経系の機能を正常化し治療する薬です。抗不安薬は、不安、緊張の緩和などに使われます。効果の持続時間や効果の強弱などにより種類があります。抗てんかん薬はけいれんを抑える薬です。気分を穏やかにしたり、痛みを和らげたりする効果もあり、その目的で使用されることも多いです。睡眠薬は、脳の緊張状態を取り除いたり、睡眠周期に働きかけたりして不眠症などの改善を図ります。

精神的な症状に対して、薬を使うことに不安を感じるという人も多いかもしれませんが、心療内科では医師が患者としっかり話をし、向き合いながら一人一人の症状に合わせて、薬物療法が行われています。